2024年度、菊井鋏製作所は、和歌山県が主催する「デザイン経営価値共創支援VALUE」「採用ブランド構築支援PROPEL」のふたつの事業に参加しました。
本事業での弊社の取組について、インタビュー記事で詳しく紹介いただいたので、ぜひお読みください。
もくじ
デザイン経営とは・・・
デザイン経営の定義はいろいろとありますが、今回私たちの取組を説明するにあたり、特許庁がまとめた以下の定義がしっくりときます。
“徹底して「人間」に向き合うことで持続力を高め、環境の変化に適応する経営(=人間志向の経営)”と言うことができる。ここでいう「人間」は、顧客だけを指すものではない。経営者自身や従業員、社外の仲間や地域社会、さらにその外側に広がる社会までも含めた存在だ。この「人間」に徹底的に向き合いながら、「人格形成」「文化醸成」「価値創造」に取り組むことで、企業の競争力と共創力を高め、ひいては持続力を向上させる。
中小企業のデザイン経営ハンドブック2 未来をひらく「デザイン経営×知財」 (特許庁,2023年7月発行)
一般的に「デザインを経営に取り入れる」というと、新しい事業を開拓する!とか、リブランディングでロゴを刷新する!といったことが思い浮かびますが、
菊井鋏製作所ではこの1年間で新規事業やサービスの創出ではなく、
「人と向き合い、①自社らしさを明確にし(人格形成)、②自社のらしさを社内外に伝える(文化醸成)」
といったアクションに取組んできました。
大まかにいうと、中心から左側の領域でアクションを実践したというイメージです。
中小企業のデザイン経営ハンドブック2 未来をひらく「デザイン経営×知財」より引用
その取り組みの一つとして、2024年10月には初めて社内で職人どうしが対話する場を作り、現在そのとき出てきた言葉を記録するノートを作成しています。
デザイン経営・採用ブランディングに取り組んだ成果
今回、デザイン経営支援事業と採用ブランディング支援事業のふたつに参加して、ぜんぜん大変ではなかった、というと嘘になります。
本当に、毎回たくさんの宿題が出て、取り組まないといけないことも多く、「これでいいかな」と思ったことがフリダシに戻ったり・・・とても大変な1年でした。
ですが、文化醸成を考えるデザイン経営と採用ブランディングは重なる領域も多く、両方の視点から多くのアドバイザーの支援を受けたことで、たった1年間とは思えない成果につなげることができたと感じています。
ここでの成果は、「ビジョンを作ることができた!」「社員ワークショップで話し合いができた!」「冊子を作ることができた!」といった目に見える表層的なものにとどまりません。
社内外のたくさんの人と関わってもらいながら徹底的に自社らしさを磨き、関わった人(社内だけでなく、支援いただいた皆さまも含め)全員が納得のいくまで考えることができたこと。
特にそのなかでも、普段ことばにするのが得意ではない職人が
「これって私たちらしいよね」「美容師のハサミを作るひとりとして、こうありたいよね」
という、いままで口に出すことのなかった共通の感覚(あるいは、もっと大切なことは、それぞれの想いや背景の違い)を理解しあえた。
この意識の変容が何よりも大きいと感じています。
これで終わりにするのではなく、この1年間で見つけた「ハサミ職人としての自分たちっぽさ」をみんなで共有する時間を、これからも大切にしていくこと。
それが、次のアクションに繋がっていくんじゃないかと思います。
成果報告会も無事に終わり、ひと区切り
デザイン経営や採用ブランディングの営みそのものは「これだけやったから終わり!」というゴールはないのですが、先日、無事に2つの成果報告会が終わり、ひと区切りつけることができました。
デザイン経営支援事業VALUE成果報告会のようす
採用ブランディング構築事業PROPEL成果報告会のようす
1社だけで進めるのは難しいデザイン経営や採用ブランディングという取組を、今回、和歌山県内の12社の皆さまといっしょに取り組むことができ、ここでの切磋琢磨でもたくさんの刺激をいただけました。
改めて、支援事業を実施いただいた和歌山県さま、両事業を運営されたミテモ株式会社さま、アドバイザーやディレクターとして関わっていただいた皆さま、参加されたお会社の皆さま、本当に1年間ありがとうございました!