理美容シザーが日々使われるのは、水気が多くパーマ液等の薬剤にも触れる、金属にとって過酷な環境。ステンレスであっても、手入れ・使用条件によりサビは発生します。
落としたり噛ましたりしたわけでないのに、何だか切れ味が衰える…。
その原因の一つが、ステンレス表面の目に見えないサビなのです。
プロが使う道具として、長く使える理美容シザーであるために、どのような材質がよいか?
私たちが40年以上変わらず選び続けてきたのは、絶対に錆びることがなく、切れ味が長続きするタフな金属、コバルト基合金。
コバルトが70%含まれるコバルト基合金は磁石に付かず、一般的なステンレス (コバルト含有率5%前後) よりもはるかに酸や腐蝕に強く耐磨耗性にも優れた、理美容ハサミにとって最良の材料です。
キクイでは品質を維持するために、常に安定した良質のコバルト基合金を選び続けています。
もちろん、素材がよいだけでは良い製品は生まれません。
大切なのは、素材に道具としての命を吹き込む”ものづくり”。
とくにコバルト基合金は一般的な鋼と比べて粘りが強く、加工が難しい材料です。
キクイは1973年に世界で初めて全鋼コバルト基合金のシザーを開発して以来、常に切れ味と使いやすさを追求してきました。 材料の溶接から最終仕上げまで、一貫して自社での加工を続け、コバルトのすべてを熟知してきた私たちだから、品質には絶対の自信を持ってお届けします。
キクイシザースのコバルトシザーには、派手な装飾も奇抜なデザイン性もありません。
時代を超えて使い続けることの出来る、オーソドックスなハンドル仕様。狂いの少ない六角ネジは、少ない部品点数で職人の仕上げ本来の性能を引き出せるという利点があります。
40年間ほとんど変わることなく受け継いできたシンプルなデザインは、道具として本当に長く使っていただける機能性で選んでいただきたいという私たちの想いです。